東京都の結婚式

結納の儀について

東京の結納はいわゆる「関東式」で行われます。
吉日の午前中もしくは午後3時ごろまでに行われ、武庫川の用意した結納品仲人が持参して結納の義が始められます。

会場はホテルや料亭などを選ぶことが多く、住宅事情もあって自宅で行われることはほとんどありません。

一般的な結納品は長熨斗・目録・友白髪・家内・末広・寿留女金包・喜多留・鰹節(松魚節)などの品が選ばれ、五・七・九の奇数の品目を贈ることになっています。

結納金は100万円が相場です。ただし、近年は結納を取り交わさず仲人も立てないケースの方が多数派となっています。

結婚式披露宴について

結婚式披露宴はホテルや結婚式場で上げるのが一般的ですが、近年はゲストハウスでの手作りウェディングも増えています。
結婚式だけを挙げて披露宴を挙げないカップルも多く、その場合は披露宴の代わりに食事会を開催するレストランウェディングとなります。

多様な価値観を持つ人が住む東京都ではカップルそれぞれが個性あふれる結婚式披露宴を選択するケースが増えており、旧来の形式にとらわれない新しいスタイルの結婚式披露宴が好まれています。

結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?

東京で結婚式を挙げるカップルは地方から東京に上京してきている人が多く、故郷から呼び寄せるのは両親と一部の親族にとどめられるためゲストの人数はそれほど多くありません。

親族として出席するのは両親と祖父母、兄弟以外には2~3人というのが平均的で、それ以外の出席者は友人と会社関係者等が中心です。
招待するゲストの人数の平均は70~80人で、一族郎党を招いて何百人も出席する地方の結婚式事情と比較すると、東京の結婚式はかなり小規模な結婚式披露宴といえるでしょう。

結婚式にかかる費用について

結婚式のスタイルによっても異なりますが、東京の結婚式にかかる平均費用は2010年度の調査によると342万1370円となっています。
比較的ゲストの人数が少ない割には高額の結婚式費用ですが、これは東京の物価が高いことと平均所得が高いことが原因です。

同じ規模の結婚式を挙げるにも東京で上げるとなると費用は割高になってしまいますし、所得が高い分それだけ結婚式にもお金をかけられるということです。

最近はお金をかけないで結婚式を挙げる「ジミ婚」がトレンドですが、東京でも挙式だけなら10万円程度でも挙げることは可能です。

二次会について

二次会はレストランやバーなどを借り切って行われることが多いですが、パーティーが可能なカラオケボックスやレンタルルームも人気です。

ちょっと変わったところではディスコやクラブ、ライブハウスなども二次会会場として使用されています。

披露宴には親戚と会社関係者をよび二次会には友人・知人を招いて結婚報告をするというように、友人から祝福される第二の披露宴として開かれるケースもあります。