「結納の儀について

チリでは結納の儀というものは存在しません。
そのかわり、婚約式というものがあります。

「これは婚約しましたよ」というのを示すもので、家族や親しい友人が参加して、仕事先の人などは通常参加しません。
新郎新婦のお披露目という意味もあるようです。

結婚式披露宴について

チリの結婚披露宴は夜に始まります。
お昼に始まって、夕方に終わる日本の結婚披露宴とは異なり、本格的に披露宴が始まるのが夜の9時ということもあります。

夜にフルコースの食事を食べて胃もたれしないのか?」と思ううかもしれませんが、これがチリのスタイルです。

結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?

チリは、家族の人数が多いので、招待される人数は非常に多いです。
ある家族は、新郎の家族だけで70-100人になるそうです。

新婦側も同じ人数になり、それに加えて友人、会社の人、近所の人がいるので、300人くらいの披露宴になることも珍しくありません。

結婚式にかかる費用について

日本に比べるとチリの方が費用は安く抑えられます。
それもそのはず。国民平均所得が安いので全体的に安いのです。

それでもその所得に比べると、結婚式にかかる費用は高いので、借金してから結婚式披露宴を行うカップルもいます。

招待状、席次表などのペーパーアイテムについて

チリでは、日本の様に細かな芸が光るようなペーパーアイテムはありません。
どちらかと言うと、原色を使ったド派手な演出がなされます。

ライトを使って明るく結婚披露宴の会場が飾りつけされます。
席次表は日本のように細かなものも用意されますが、案内係によってどのあたりに座るかを支持され、それに従います。

引き出物の内容や数について

引き出物が用意されないことが大半のようです。
しかし、感謝のカードが配られることは多いです。

また、最近は欧米の文化の影響を受けて、プチギフトを用意したいというカップルもいますが、文房具などの日常品が配られることが多くなっています。

ご祝儀について

チリでは現金を結婚式の時に新郎新婦に渡すのはタブーになっています。
その代りに、新郎新婦が新居にそろえたいものがリストアップされて、招待客がそれを事前に知り、用意することになっています。

金額がはるものは、何人かでシェアしてプレゼントします。

二次会について

チリはラテンの国ですから、二次会はもっぱらダンスパーティです。
子供の頃からダンスを習慣として行ってきた国民ですから、誰でも上手にダンスを踊ります。

とりわけ披露宴、二次会にはおめでたい曲が流れて、テンションもマックスになり、次の日の明け方まで二次会が続くこともあります。

結婚式後の風習について

結婚式の次の日からハネムーンに出かけるカップルが多いです。
それで結婚式の最後まで新郎新婦が出席していることは少ないです。

しかし新郎新婦が会場を後にしても、ダンスパーティは続き、その時間を若者は楽しみにしているようです。

その他、地域独特の儀式やしきたり

チリでは、夫婦やパートナーで結婚披露宴に参加するのが当然となっています。
日本のように仕事先のお付き合いでご主人だけ出席するということはほとんどありません。

この理由は、披露宴後に行われるダンスパーティがパートナーと踊ることが多いからです。