結納の儀について

山口県東部では、結納の際に、「百飛喜」と呼ばれる金包を入れておく習慣があります。

これは、言わば名刺に相当するものですが、徳山地方では、二つの包み紙にそれぞれ千円を入れて、「百飛喜一対」と書いて贈ることになっています。山口地方でも、結納に行く人数分の包み紙を用意し、姓名を書いて、五百円ずつ入れておく習慣があります。

結納当日は、仲人、両親、本人で行くのがほとんどです。嫁方も、両親、本人で受けます。時に、嫁方の仲人が入る場合もあります。嫁方は仕出し料理でもてなし、土産を手渡します。

婿方から祝儀で、御膳料を、嫁方からは、御車料を出すことがあります。

結婚式披露宴について

山口市には、フレンチスタイルの結婚式場が多数あります。

中でも人気がある式場の一つはエミリアです。2013年にオープンした、とても美しい施設です。ここは、JR山口駅前徒歩1分とアクセスの良さが抜群です。
もう誰も迷うことはありません。

そして、式場はチャペルと神前式の二つから選べます。
披露宴会場が圧巻で、まさに宮殿といった感じの、大理石に包まれた、ゴージャスな会場と、 パリをイメージする、エレガントな会場があり、新郎新婦を最大限引き立てています。

その他にも山口県では、ホテル一体型のホテルウエディングや、ガーデンパーティーウエディングにも対応してくれる結婚式場、大聖堂での結婚式や、伝統的な神前結婚式もあり、多種多様な中から選択出来ます。

結婚式披露宴の費用について

2010年の経済産業省の特定サービス産業実態調査という調査の報告書によりますと、山口県の結婚式の費用は、平均1,797,355円で、全国40位でした。
この年の全国平均が289万円で。トップの群馬県が442万円であることを考えると、半額以下ということになります。

そう考えると、山口県の結婚式場はコストパフォーマンスに優れており、利用する新郎新婦も、よく費用を二人で考慮して選択するしっかりもののカップルが多いと言えるのかも知れません。

引き出物の内容や数について

山口県の結婚式の引き出物には、この地域特有の少し変わった習慣が見られます。

山口県の引き出物は、消耗品といった、すぐに無くなってしまうものではなく、形に残るものをこだわって選ぶ地域があります。

また加えて、「海のもの、山のもの、形に残るもの」をセットにして、贈る場合もあります。

定番となっているのは、「海」がかまぼこ、「山」がケーキ(焼き菓子)、「形に残るもの」が萩焼、この3点です。なぜ「山」がケーキなのかと思われるでしょう。それは、山→農作物→穀物→小麦粉→ケーキの連想から、ケーキで良いようです。

すこし無理があるようにも感じますが、大切な習慣の一つなのです。

その他、地域独特の儀式やしきたり

山口県東部に残る、結納を納める前に行われる、その地域独自のしきたりがあります。それが、「寿美酒(すみざけ)」もしくは「かため」と呼ばれる習風です。

これは、正式に結納する前に結婚の約束を取り交わす儀式のことです。新郎側は新婦側に酒一升と、生鯛雄一匹を献上し、結婚の申し出をすると言うものです。これには「一升一代」と言う意味が込められています。

一升一代とは、一升一鯛と掛け合わされていて、結婚する、添い遂げるといった意味です。

新婦側がこれを受け取る時、結婚が正式に決まることになるのです。