最近の結婚式は国内のみならず、海外で挙式を挙げ、披露宴も海外で行う結婚式も人気があります。

昔はかなり費用もかかり、一般人にはなかなか手が届かなかったリゾートウェディング。
現在では、海外へのアクセスが簡単になり、安価なプランも増えたお陰で、海外挙式を行う人も増加してきました。

しかし、そこに誰かを招待する場合や、海外で挙式を挙げた後に国内で披露宴をする場合において、細やかな気遣いが必要です。
身内などの親族、親しい友人などに送る招待状や、海外挙式だからこそ、注意すべきマナーが存在します。

渡航費や宿泊費など、誰がいつ、どういう形で負担すればよいかなど、悩んだり疑問に思うゲストも多いはずです。

今回、海外ウェディングの場合に役立つ招待状の基本マナーや書き方、海外でスムーズに挙式を挙げるための注意点等について、分かり易くご説明します。

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リゾート挙式の招待状の書き方とは?

最近では、ハワイやグアムなど、リゾート挙式を挙げようと考えていらっしゃる方もいると思います。
結婚式の場合には、あらかじめ招待客の方に、招待状、もしくは案内状を出す必要があります。

しかし、リゾート挙式となると、どのように書けばいいのか悩んでしまいがちですよね。
そこで、リゾート挙式を挙げる際の招待状の書き方についてご紹介をしたいと思います。

海外挙式は招待状を早めに送ろう

リゾート挙式のための招待状の送り方ですが、まずはタイミングを含めて気を配ることが大切です。

リゾート挙式の場合、渡航なども必要であるため、事前に招待客へ伝えておかなければなりません。

出欠については事前に相談

海外挙式に人を呼ぶ際には、招待状を送る前に相手に「海外ウェディングに招待したい」という旨を先に伝えておきましょう。
海外挙式となると、数日間の旅行となりますので、招待客の方には、早めにスケジュールを押さえてもらう必要があります。

海外のような遠方の場合、その工程がなく招待状をいきなり送ることは失礼にあたるので、電話やメール等で必ず招待したい旨は話しておきます。

招待状の送付時期

国内の結婚式の場合、招待状の送付時期は結婚式の2か月程前が一般的です。
しかし海外の場合は、招待状は2~3ヶ月前には送付し、時間に余裕を持って貰うことが大事です。

海外での結婚式となると、国内とは異なりパスポートの申請や仕事の都合、準備していくものが多くなってきます。
飛行機や現地の宿泊先は、主催側で手配しておくようにしましょう。

また、初めての海外に行く事になる小さなお子さんや、高齢の列席者の事も十分に配慮し食事や宿泊設備、治安などについても十分に注意する事が求められます。

国内で改めて披露宴を開催する事も検討しよう

海外挙式では新郎・新婦の2人だけで行う場合は予算も削減できます。
しかし、親族や友人を招待するとなると交通費、宿泊費などの問題から当日参加する事にためらいがある列席者の方もいらっしゃるでしょう。

予算やプランを検討してもどうしても無理なら、国内で改めて披露宴を行う事も可能です。
海外と国内で2回お披露目の場を設ける事ができます。

ゲストの費用の負担方法を決めることが大切

招待状を送る場合には、ゲストの費用の負担方法を決めなくてはなりません。
そうでないと、招待客は招待状だけが送られてきても、不安に思ってしまいます。

あらかじめ海外挙式が決まれば、詳細の方を電話で確認をしておくなどしておきましょう。

海外挙式の渡航費用負担の際の注意点や祝儀との密接な関係についてはこちらもお読みください。
成功の鍵を握る!海外挙式の時期やゲストの交通費

海外での結婚式の招待状では負担方法は明確に記載しよう

親族や友人にぜひ海外まで足を運んでもらってお祝いされたいと願う新郎新婦も多いと思いますが、大事な事は招待状の書き方、内容が国内とは大きく異なる点です。
まず交通費、宿泊費に関して誰が負担するかを明確に記載しましょう。

たとえば、ゲストに一部負担してもらう場合には、「旅費は各自でご負担頂きます。ご祝儀などのお心遣いはなさりませんようお願いいたします」などの文章を添えておきましょう。
付箋などを使い貼っておくのもよいでしょう。

家族のみ費用を負担することが多い

海外挙式の場合には、少人数で家族で式を挙げる方が多く、国内の友達などに関しては、費用は一部負担してもらうことが一般的です。
このため、ゲストの方には、あらかじめ費用に関することは決めておくことが必要なのです。

ゲストによっても、旅費の負担に関しては有無なども含めて異なりますので、招待状の文面には、料金で案内するという方も多いです。

宿泊先の案内や地図などが必要

国内の結婚式の招待状では出席人数の確認、アレルギーの有無が目的となります。
海外での結婚式となると交通費、宿泊費の問題や言語、文化の違いから思いがけない事態が発生してしまう事も予想されます。

海外挙式の場合には、宿泊先の案内や、結婚式会場の案内など、詳しい詳細なども含めて案内状に送る必要性があります。
挙式当日の時間割や、宿泊施設の名称や場所を地図入りで詳細にお伝えする配慮が必要です。

また当日に連絡が付きやすいように、ゲスト同士の電話番号なども案内状に入れておくとよいでしょう。

海外挙式の際には、詳しい招待状と案内状が必須

リゾート挙式の招待状や、案内状の書き方も、ゲストの方にもわかりやすい書き方をしなければなりません。
また、渡航費用に関することなども、負担してもらうのかどうかをあらかじめ決めておき、それらの案内も必要となります。

海外での結婚式は招待状を有効な情報源として活用してもらい、スムーズに進行できるように心掛けましょう。

ゲストやプランナー側と蜜に連絡を取り合って、1つでもトラブルになる事を減らしましょう。
ゲストが海外での結婚式に参加できない場合は、国内で改めて披露宴を開催するなど、しっかりとしたプランを立てて進行していく事が望まれます。

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海外ウェディング招待状と案内状の違いとは?

結婚式の招待状を出す時マナーについて、ご説明しましょう。
海外ウェディングならではの書き方、また、国内外の結婚式に問わず知っておくと役に立つ、基本的なルールについても解説しています。

海外ウェディングの招待状の書き方とマナー

海外で挙式を行う場合、招待する人にはあらかじめ電話やメール等で、招待したいという旨を伝えておきましょう。
それが出来ない相手の場合には招待状を送ります。

まず、招待状は冒頭の時候の挨拶文で始めます(「新春の候…」等)。
そして、結婚式を行う国名を文中に入れ、そのメッセージの下に改めて結婚式の日時、挙式する場所の国名や住所、会食がある場合は会食場所の住所、時間等を明記します。

招待状の終わりは新郎新婦両方の名前と、返信がいつまでに必要かを書きます。
そして、招待客のための現地までの交通費や宿泊費を負担するかどうかも、海外での挙式の場合や、招待される人にとって遠方で式を行う場合は、明記するようにしましょう。

それによって出席か欠席を決める方もいます。

主催側で費用を負担しない場合は、招待客の方で費用の負担をしてもらうよう、お願いする文章と共に、ご祝儀等の気遣いをしないで欲しいといった内容も加えることをおすすめします。

海外ウェディングの案内状の書き方とマナー

招待状を送る前に、電話等で出席確認が出来た相手に対しては案内状を出します。

案内状の書き方は、冒頭の時候の挨拶や、メッセージの後に挙式、会食の場所の住所や日時、新郎新婦の名前を添えるのは、招待状の場合と共通です。

案内状の場合、相手が出席することが分かっているため、メッセージには「ご参列いただけることを嬉しく思っています」といった文章を入れると良いでしょう。

招待状と一緒に送るもの

  • 返信はがき

招待客への負担が必然的に大きくなるのが海外挙式です。
招待客に安心して結婚式を楽しんでもらえるよう、招待状と一緒に送ると良いものをご紹介します。

まず、結婚式への出欠の返事を問う場合は、切手を貼り、返信先住所を書いた返信用葉書を同封します(出席することが既に分かっている相手なら返信はがきは省いても良いでしょう)。

  • 現地で役立つ資料

ただでさえ土地勘の無い海外なので、会場までの案内図や、そこまでの交通手段が分かるようなマップも入れておきましょう。
そして、結婚式以外にもその国を楽しんでもらえるように、現地で観光をするのに役に立つ資料のようなものも同封すると良いでしょう。

現地の旅で持っておくと便利なもの、気をつけると良いこと等も書いておくと、招待される側もスムーズに旅の準備をすることが出来ます。

安心して出席してもらえる心遣い

海外での挙式に出席することは、国内の結婚式に比べて、招待客にとって何かと負担になるものです。
現地への渡航や費用について、招待される側が不安の無いように、主催者が気遣いをすることが大切です。

挙式に安心して出席してもらうことはもちろん、現地の雰囲気も楽しんでもらえるよう、招待状に一工夫すると良いでしょう。

みんなのウェディング

海外挙式後、国内での披露宴!そんな時の案内状の文面は、普通で大丈夫?

海外挙式を行う場合、海外に全員を招待するわけにもいかない事から、海外挙式後、国内で改めて披露宴を行う人も少なくありません。
そんな時に困るのが披露宴の案内状の文面。

ネットでは、一般的な案内状の文面しか探す事ができないけれど、そんな、一般的な文面で良いのかと迷う人も多いのではないでしょうか。

国内挙式+披露宴では入れない一文を!

海外挙式を行い、国内で披露宴を行う場合の招待状においては、一文、書き加える必要があります。
その一文さえ、書き加えれば、あとは、一般の案内状と同じように日時の案内などを同じで十分です。

書き加える内容とは…。

国内で結婚式を行う場合、一般的には、教会や神前での挙式後、そのまま、披露宴を行う流れになっています。
神前の場合は、親族のみが参列する事が多くなっていますが、教会の場合は、友人や知人が参列する事も少なくありません。

その為、挙式+披露宴がセットと考え、結婚式に出席される人がほとんどかと思います。

しかし、海外挙式を行っている場合、国内で行う結婚式は、あくまでも、披露宴のみとなっています。
その為、招待客が勘違いしないように、既に挙式は済んでいると言う事を書き加えておく事が大切なのです。

差出人が新郎新婦の場合

では、実際、案内状にどのような一文を書き加えれば良いのかと言うと、あくまでも、挙式は海外で済ませていると言う事を明確にしておく事が大切になります。

新郎新婦が差出人の場合は、自分たち主体の言葉で文面を作ると良いでしょう。

新郎新婦が差出人の場合の例文

一般的な招待状として、「皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます」などと言った文面の次に「いついつ、どこどこにて、私たちは結婚式を挙げてまいりました」と言うような文面を加えます。

その上で、「この度、結婚の報告とお披露目をさせて頂きたい。」と言った文面を加え、披露宴を行う旨を伝える案内状にしていきます。

その際、出来れば、挙式を行った国にあった招待状を選ぶといいかもしれません。
そうする事で、海外挙式を行った国の雰囲気を伝える事もでき、自分らしい案内状を作成する事ができると思います。

場合によっては、挙式を行った現地で、案内状の材料を購入してきても良いかと思います。
それを利用すれば、よりオリジナルが溢れる案内状になるでしょう。

差出人が両親の場合

差出人が両親の場合でも、必ず、新郎新婦が海外挙式を済ませていると言う一文を加えておく必要があります。
その際、両親目線での一文になる為、新郎新婦が差出人の場合とは、少し異なってくる為、注意が必要です。

両親が差出人の場合の例文

初めの一言は、差出人がだれであっても、「皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます」と、あいさつ文から始めます。

その後、新郎新婦が海外挙式を済ませている事を伝える文を書き加えるのですが、その際、必ず初めに新郎新婦の名前を明記する事を忘れてはいけません。

例えば、「○○の長男■■と△△の長女××は」と言った文から始め、その後、「何日にどこどこで挙式を挙げ、晴れて夫婦となりました。つきましては、ご披露させて頂きたく思い、小宴を催しさせて頂きます。」と言った感じで案内状を作成します。

必ず、挙式を済ませている事を明記すること!

海外挙式後、国内で披露宴を行う場合は、必ず案内状の文面で、海外にて挙式を済ませていると言う事を書き加えておく事が大切です。
それがなければ、招待客の中では、挙式への出席は、どうなのかと言った疑問が残ってしまいます。

そうならない為にも、国内では、披露宴のみだと言う事を明確に案内状で記しておく事が大切です。