京都

兵庫県北部から、京都府北部

私の住んでいる地域は、北近畿と呼ばれる地域です。

兵庫県北部から、京都府北部が、このような名称でまとめられ、風習が似ているようです。

結婚式のしきたりとして面白いものといえば、

「お嫁さんのお菓子」

というお菓子が存在することです。

これは、「寿」と書かれた袋の中に、昆布や金平糖などのお祝いごとに使われるお菓子や、源氏パイ、チョコパイなどがバラで入っていたり、おにぎりせんべいの小袋など、そういったものが大体少ないもので8種類、普通で10種類、それ以上の時もあります。

一袋は大体500円前後から販売されていて、袋に入れるお菓子の数でお値段は高くなります。

最近では、「結婚しました。今までありがとう。これからも二人をよろしく」といったメッセージカードが入れられていることもあります。

そもそもの始まり

昔は花嫁さんというと、祝言をあげるために、自分の家で花嫁衣装に身支度をしてから、相手の家までいかれました。

それで、お世話になった近所の人たちに見送られて、新しいおうちへ出発する、という形です。

お嫁さんのお菓子(嫁菓子)は、その見送りに来てくれた人たちに配るお菓子です。

お世話になりました、という意味が込められています。

私が小さい頃(もう30手前ですが)は、まだ花嫁さんが自宅から相手の家へ行かれる、という風習が残っていて、実際にもらった記憶があります。

でも今は、私もそうでしたが、式場や別の場所で身支度をして、挙式をしたり、披露宴をしますよね。

だからそのような光景はもう見ていません。

なので、今では地域の人に「お菓子を配る」という形だけが残っています。

男性が奥さんをもらう時にみんなに報告する

そして、このお菓子を配るのは、本来の、花嫁さんの見送り(娘の送り出し)に使われるのではなく、どちらかというと、男性が奥さんをもらう時にみんなに報告する、ということで配られることが多いです。

これは、今でも、自営業とかサラリーマンとか関係なく、「家を守る」「跡を継ぐ」という意識が根強く残っている田舎の地域なので、

「我が家の跡取りが無事に結婚相手を見つけました。若夫婦をこれからもみなさんよろしくお願いします」という意味がこもっています。

お菓子は、地域の人たちや、お祝いを持ってこられた方にお渡しします。

このような風習は、昔は他の地域でもあったようです。

京都にいたとき、他の地域の出身の年配の方で知っておられる方がいました。

でも、今はそんなこともうしないねぇと仰っていたので、お菓子自体が残っているのは、北近畿と、数か所だけみたいです。


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