結納の儀について

カンボジア(シェムリアップ)は、日本のように恋愛から結婚に結び付くケースは近年増えつつあるそうです。

しかし基本的には両家の母親によるお見合いで結婚に発展するのがカンボジアの古くからのしきたりです。
結婚が決まると結納金を新婦側の家に支払います。

儀式は新婦の自宅で行われることが多く祈祷師の読経に合わせて新郎は結納金を納めます。
金額はお互いの家柄にもよりますが、平均は60万円くらいとカンボジア人の友人に聞きました。

カンボジア人の感覚からするとかなり高額ですが、その結納金の多くは結婚式の費用に充てられるそうです。

結婚式披露宴について

披露宴はかなり盛大に行われます。
招待状がなくとも参加できるケースがあり、新郎新婦とそれほど交流がなくとも参加できます。

参加者は招待状に同封されている祝儀袋に祝儀を入れて渡すのが一般的です。
食事はクメール(カンボジア)料理のフルコースが運ばれてきて、ビールで乾杯をします。

その後、伝統的な踊りを新郎新婦と一緒に踊ったりと、かなり賑やかな披露宴になります。

結婚式披露宴に招待するゲストや、人数は?

招待するゲストの多くは、身内、友人、近所の人、友達の友達といったように、日本ほどお互いの交流がなくとも、参加者が参加したいと言えば容易に参加できるようです。
人数は200~300人が参加し、男性はスーツ、女性はドレスが主流です。

結婚式にかかる費用について

費用については、地方によって差はありますが、カンボジアの中間層ならば100万円ほどかかるそうです。
日本とそれほど変わらないかもしれません。

披露宴会場はとても大きく、料理もとても豪華なものが運ばれてくるので、費用もそれなりにかかってしまいます。

結婚式招待状について

結婚式の招待状は、とてもおしゃれで、カンボジアの文化を感じるような派手なデザインです。
色はゴールドのように派手で目立つものが多く、とても高級感があります。

また参加者を出迎えてくれる際に新郎新婦から花を1本ずつ渡されます。

引き出物の内容や数について

日本のように、引き出物はありませんでしたが、披露宴後に参加賞のようなものが貰えます。
それはペンダントのようなものや、カンボジアの伝統的なキーホルダーのようなものが多かったです。

日本のようにカタログで選んで後日、自宅に届くというシステムは今のところカンボジアにはないようです。

ご祝儀について

祝儀については、カンボジア人ならば20~50$だそうです。
料理もドリンクも種類が豊富でとてもおいしいので、カンボジア人の所得からするとやや高めですが、内容から考えると妥当でしょう。

ちなみに日本人や外国人の場合は60~100$が平均です。

二次会について

二次会については基本的には開催されません。
しかし、披露宴が終了し、まだまだ満足のいかない人々は、希望者だけ集めて、別の会場で飲んだり食べたりをします。

2次会には新郎新婦は参加しないことが多いかもしれません。
披露宴後の片づけなどがあるからです。

結婚式後の風習について

結婚式後は、新郎が新婦の家に入る儀式が行われます。
婿入りの儀式のようなものです。

新郎はそれが終了すると、実家には宿泊することはできません。
ですので長年住んできた自宅に今後宿泊ができない寂しさから、涙しながら両親とお別れをする人もいます。

その他、地域独特の儀式やしきたり

私の参加したシェムリアップの結婚式では、2日間にわたり行われたこともあり、新郎新婦はもちろん、参加者も非常に疲れてしまうそうです。
しかし伝統を重んじる国民ですので、古くからのしきたりに応じています。

変わったしきたりとしては、早朝から新郎新婦を先頭に参列者と共に街中を歩く儀式があります。
町の人に結婚したことを披露する儀式だそうです。